▲毎日が誕生日!12月3日はニュージーランドの発明家・リチャード・ピアースの誕生日!

12月3日はニュージーランドの発明家・リチャード・ピアース(Richard William Pearse)の誕生日。はて、誰だろうと思いますよね。1877年生まれのピアースは、一節ではライト兄弟が初飛行をする9ヶ月前の1903年3月に動力を備えた航空機で離着陸に成功したと言われています。あまり知られてはいないですが、ニュージーランド輸送技術博物館(http://www.motat.org.nz/)では世界初の動力飛行80周年記念銀メダルを発行したりしていたようです。

工業化に成功できず、名前は知られていなかったものの、様々な資料からある程度の飛行には成功できたと思われているとのことです。ライト兄弟ではないにせよ、やはり同じ時代に飛行機という乗り物を、ある程度まで完成させることができた人は、文書化されて残っていないだけで、他にもたくさんいたのではないでしょうか。

我々は歴史を学びます。さて、その歴史ですが、飛行機ができた1900年代のはじめを考えると、そういう時代だったのではないか、その人でなくても良かったのではないか、という話がどこかで必ずつきまとってくる気がします。つまり飛行機というのは、それまで長らく積み重なってきた様々な技術が集まって登場してきたので、その時代に、別にライト兄弟がいなくてもできたのではないか、という人がいるわけです。例えばブラジルのあるベルト・サントスドュモンとかなどはブラジルでは飛行機の発明者になっていますしね。

これは長らく歴史家の中でも論争になってきたようで、歴史家E・H・カーは1961年に行ったケンブリッジでの講義『歴史とは何か』でヘーゲルを引用して、この見方に一旦のケリをつけています。

「ある時代の偉人というのは、彼の時代の意志を表現し、時代の意志をその次代に向かって告げ、これを実行することの出来る人間である。彼の行為は彼の時代の精髄であり本質である。彼はその時代を実現するものである」(上著、76-77ページ)

こう引用することで、偉人は一個の個人ではあるが、卓越した個人であるために、卓越した重要性を持つ社会性である、とカーは述べています。なんだか難しくなってきましたが、要するに個人と時代・社会を分けて、別々に考えるよりも、両方共重要だったんだ、分けて考えるべきではない、というわけですね。

つまり飛行機が出来上がるような技術の積み上がりという時代的背景と、それを具現化することに成功したライト兄弟がいて、初めて飛行機の歴史が始まった、とかんがえるべきで、その2つは分けることができない、そう理解しています。

何やら難しくなってきましたが、要するにライト兄弟であれ、12月3日が誕生日であるピアーズであれ、あの時代の人だったのなら、誰でもいい、誰かがいつか飛行機を完成させたであろう、そう考えるのはやはり間違ってる気がするんです。ライト兄弟だったから出来たのであり、そのライト兄弟が、飛行機という発明によって彩られているあの時代の歴史を創造できたのであり、そのライト兄弟も、あの時代に生きたからこそ、その発明が出来たのではないか、そう思うのです。

そんなことを考えてる12月3日。年末年始のお休みまで、もう少し。たまには今の時代で、自分がどのような位置づけにいるのか、ちゃんと新しい時代を創れるような考え方をしているのか、今日が誕生日でもないライト兄弟(弟のOrville Wright)の言葉を引用しながら、考えながら今日をがんばっちゃいます!

 

“If we all worked on the assumption that what is accepted as true is really true, there would be little hope of advance.”(我々全員が、現時点で正しい考えている仮定が本当に正しいと考えて行動してしまうならば、発展の余地は極めて少ない)

というわけで、12月3日の今日もがんばっちゃいましょうっ!!

 

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蛇足:ちなみにリチャード‥ピアースもライト兄弟も、本でしか知らない人物です。その本には歴史が書いてあって、その歴史には必ず偉人が出てきます。そしてその偉人以外の人たちは出てこない。当たり前ですが、歴史を語るにあたって、例えば戦闘でなくなっていった数多くの兵士や庶民たちは、歴史を語るにあたっての大きな要素ではないと考えられるからなのでしょう。それに、全員の人生を事細かに書いていたら、よむ方も大変で、一生かかっても、一人の一生分しか知ることはできないでしょう。等身大の地図がいらないのと同じですよね。

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